ピラティスでプリエの質を高める

ピラティス宝塚

こんにちは。
宝塚市のマシンピラティス スタジオstudio Y (スタジオイグレック)です。

当スタジオでは、姿勢改善や肩こり・腰痛などの不調緩和から、

バレエやダンスをされる方のトレーニングや、コンディショニングとしてのピラティスもご提供しています。

ピラティスを通して、より動きやすいからだづくりをしていきましょう。


踊りを極めたい、とか、もっと踊りやすくしたい、もっと素敵に踊ることができるようになりたいなぁという方は多いかと思いますが、

ではそう考えている時、どのようなことに取り組もうとするでしょうか。

・テクニックをひたすら練習

・柔軟(ストレッチ)する

・上手な人を見る

・トレーニングをする

思い付き易いのはこのようなことかな、と思いますが、

今回はピラティスからの観点で、ご提案できることをご紹介したいと思います。

バレエ・ダンスのために何をするか


バレエやダンスの上達や課題克服のためには、ピラティスはどのように役に立つのか。

これについては今までにも色々と書いてきてはいますが、今回はベースのお話から。

まず、今から踊りを始めます、という場合。

この場合では当然、そのジャンルの基礎練習、テクニック練習が必須となり、最優先すべき項目となるでしょう。

ピラティスをやったから突然、驚くべき早さで上達するという訳ではもちろんありません。

動かしにくいところをスムーズにしたり、脚のつりやすさを解消したりといった、踊るための身体作りをする、ケガを予防するという観点が強くなります。

しかし、もうすでにある程度の年数にわたって基礎はやってきている、そして現在も継続して進行形である、という場合にはどうでしょうか。

当スタジオのお客さまに関してはこちらに該当するケースが多くなるかと思いますが、この場合には、ピラティスがより一層の上達を助けたり、伸び悩んでいたポイントが解決に向けて進んだりといった効果を感じやすくする可能性があります。

ダンスでも、スポーツや趣味の活動でもそうかもしれませんが、長く経験していることのデメリット(というとあまり聞こえはよくないかもしれませんが)をあえて挙げるとすれば、間違った使い方や動き方がそのまま染み付いていることも時にはある、ということです。

人それぞれにこだわりの料理のやり方や味付けがあるように。

無意識に行っている歩き方や立ち方もそうですね。

「いつものやり方」は長い時間をかけて段々と出来上がり、良い意味でも悪い意味でも確立されていきます。

これは良い面としては、「個性」ともなります。

この踊り方はやっぱりあの人だよね、この人ならではだよね、といったオリジナリティに繋がります。

お料理でも、この味が好きだなぁ、いつもの味だなぁとか、このやり方が調理しやすい!とか。

ここに個性が出ますね。

しかし一方で、これはこういう風に動く、と「段取り」になってしまっている可能性もあります。

(歩行や立ち方の場合は、そんなことを考えてすらいないかもしれませんね。)

ピラティスは様々な動きの中で、この悪い意味で確立されたやり方を修正し、正しくすることが得意です。

それぞれの動きがより正確に近く、そして身体に良い感覚が身に付けば、それはどんな動きにも応用することができますし、使い方のエラーによるケガを予防することも可能です。

冒頭に挙げたような、「うまく踊りたい」

という、言ってみれば抽象的で全体的な希望でも、

〇〇というテクニック、こんな動きがうまくできないから出来るようになりたい!という具体的で部分的な希望でも、

ピラティスは全体を底上げしていくことができるメソッドだと思います。

できない動きがあると、どうしてもその技術に対しての練習に力を入れることと思いますが、

一度基礎がどうなっているか確認してみるのも良いでしょう。

例えば、プレパレーションの足首、つま先、膝の方向は合っているか?

上半身は反りすぎていないか?

アームスはコントロールできているか?など。

テクニック練習だけではなく、基礎テクニックの質の向上を視野に入れてみることもおすすめしたいと思います。

今回はその中でも基礎の基礎、プリエの質を高めることをみていきましょう。

プリエとは


そもそもpliéとは。

股関節・膝関節・足関節の3関節が曲がる動き。

脚(股関節)は外旋(ターンアウト)の状態か、パラレル(平行)かの、だいたいどちらかでしょう。

踊りをされていない方には「膝を曲げましょう」とお伝えする動作です。

この動きは通常、スクワットをイメージしていただくと分かり易いかと思いますが、上半身は前傾(前かがみ)になりがちです。

しかしダンスシーンでは基本的に、上半身はそのまま真っすぐであることが多くなります。

また、骨盤の傾きも起こらないように制御している場合がほとんどでしょう。

実際に、立った状態で「膝を曲げましょう、伸ばしましょう」とだけお伝えすると、ダンスをされている方で上体が前傾する方はほぼいません。

どんなジャンルであれ、踊りの中ではこの3つの関節(股関節・膝関節・足関節)の曲げ伸ばし、という動きを非常にたくさん、高頻度で繰り返しています。

もちろん、日常生活やスポーツシーンでも同様です。

では、このプリエの仕方、少しでもアライメントややり方がずれているとすると、どうでしょうか。

いつものレッスン量や頻度、振付内容であれば問題ないかもしれません。

ですが、練習量の増加や舞台での疲労、普段とは少し異なった振付が出てきた場合を想像してみましょう。

ケガのリスクを考えられなくはないでしょうか。

結果的にケガをしなかったとしても、どんどんと無理な使い方が身に付いてしまう可能性は出てきます。

少しの歪は、状況によりそれが大きく拡大するリスクへも繋がります。

プリエが使えると


では、ダンスシーンにおいて正しいプリエが使えると、どんな良いことがあるでしょうか。

▽ジャンプが楽に

▽長く跳んで見える

各関節の曲げ伸ばしをコントロールすることで、より高低差のある動きを生み出すことが出来ます。

高く、長く跳んでいるというのは、脚力もありますが、残像によりそう見える、という効果もあります。

より低いところから始まって跳び、着地も深く降りられると、長い滞空時間に見えます。

▽バランスが取りやすく

▽回りやすい

ルルべの状態からバランスを取ることの他に、プリエから立つ、というシーンは結構多いと思います。

例えば、プレパレーションからピルエット、ピケの時も、シャッセからアラベスクなども同様ですね。

バレエ以外でもたくさん出てくる動きです。

プリエの段階で使えているべき箇所が働いていると、ルルべに立つだけでも、回っている最中でも、しっかりと床を踏めて安定しやすくなります。

回る、は「一か八か」ではなく、うまくいった時、いかなかった時のプリエがどうなっているか、一度観察してみてほしいと思います。

▽ケガ予防

特に着地をコントロールをうまくできるようになりますので、着地時の衝撃をコントロールすることができます。

膝の靱帯や足首を守ることにも繋がります。

▽音をとりやすい、コントロールできる

音と振りは決まっていますね。

その中でどうやって音と動きを合わせているかというと、プリエの深さやタイミングによるところが大きくなります。

海外のバレエ団など、生オケで踊る機会が頻繁にある方などは、毎回速さが違う、ということ考えられる訳ですが、そんな時にも身体の動きを音に合わせやすくするためにプリエのコントロールが活躍してくれます。

▽上半身、アームスの動きと合わせて身体を大きく見せることが出来る

ジャンプの項目と似ていますが、深いプリエにより高低差をしっかりと出すことができるので、大きく見せることも可能に。

また、下半身がしっかり強く使えていると、上半身やアームスはよりフリーに動きやすくなります。

まだまだたくさんありそうですが、結局プリエの質は、避けては通れず、踊りや動きを左右するものであると感じます。

良いプリエのためのピラティス


さて、ここまで書いてはきましたが、そんなことは分かってるんだけどね、という方も多いはずです。

「プリエは大事です。」

そんなこと昔からずっと言われてきています、知ってます。というお返事が返ってきそうです。

でも、じゃあ一体どうするのが「良いプリエ」なのか?が具体的に分からないままの方もいらっしゃるでしょうし、

特に何も考えなくても感覚でできてしまっている方もいらっしゃるでしょう。

よく分からない場合は、とりあえずより深くできればいいのかな?

ふくらはぎ・アキレス腱をストレッチすれば良いのかな、と考えたくなるでしょう。

もちろんそれも必要ではありますが、このようなこと以前に、アライメント(配列)と筋肉の使い方も大変重要です。

これもスクワットをイメージしていただくと良く分かるかと思いますが、前ももに効きすぎてしまうケース。

慣れてしまっているだけで、プリエも前ももや外ももが過剰に働きすぎていることはよくあります。

前ももは皆さんだいたい嫌いなのですが、だからといって「全く使わない」ということではありません。

必ず使っている大切な筋群ではあるのですが、スイッチが入りすぎると他がおろそかになるということは往々にして出てきますので、他の筋群も手助けをしながらうまく強調し、分散させていくと、前ももの負担はぐっと軽くなります。

ここに、より良いプリエをする、使えるプリエをするヒントがあります。

こういった「具体的にどこをどうしたらいいのか」、ということをピラティスではバリエーション豊富なエクササイズや数種類のマシンを通して体得しやすく、どうしたらいいのかを教えてくれるツールですし、実際のセッションでも身体でお分かりいただけるように様々な方法でお伝えしています。

あのエクササイズやマシンではピンと来なかったけど、このやり方だったら分かった!というシーンもたくさんありますので、様々な方法をご提案させていただき、体感できる量が増えたらと思います。


ピラティスがダンサーに好まれていた理由はそれぞれだと思いますが、

伸び悩んでいたり、間違って身につけた基礎テクニックの向上・修正が叶うことも理由のひとつかもしれません。

▲ピラティスとダンスの関係についてはこちら。

人それぞれやり易いポジション、踊りやすい方法、そして指導者である先生のエッセンスやご意向、やり方があるはずですので、テクニック指導は行っておりませんが、

≪本来はどうやって動くと理にかなってるのか、構造上・解剖学上正しいのか≫

こういったベースラインをピラティスで体感していくこともレベルアップには本当に必要なことです。

様々な問題や課題をお持ちの方、より一層の上達を望む方、おケガ予防に力を入れたい方など。

身体の使い方をピラティスで学習してみることも良いと思います。

その中でも基礎であるプリエの質について、「もっと使えないか」「そもそも合っているのか」ぜひ一度考えてみましょう。

様々なピラティスマシンやエクササイズを通して、きっと新たに体感できることが増え、より深めるきっかけを得ることが出来るはずです。

今回も、ここまでお読みいただきましてありがとうございます♡

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