ピラティス宝塚

こんにちは。
宝塚市のマシンピラティス スタジオstudio Y (スタジオイグレック)です。

当スタジオでは、姿勢改善や肩こり・腰痛などの不調緩和からボディメイクをはじめ、

バレエやダンスをされる方のトレーニングや、コンディショニングとしてのピラティスもご提供しています。

ピラティスを通して、より動きやすいからだづくりをしていきましょう。


このページでは、スタジオに導入しているダンサー用トレーニングツールをご紹介します。(ダンスをされない方にもご利用いただけます。)

いわゆるピラティス用のマシンは、わりと大型なものが多いため比較的ダイナミックな動きができるもの、とイメージをされることも多いかと思います。

スタジオでは大型のマシンは、マシンメーカーの中でもシェアの高い、アメリカBalanced body社のものを導入しておりますが、

今回新たに仲間入りしている、赤いカラーが印象的なツールはイタリアBody Code Systemのものです。

靴底がアーチ型になった赤い靴、マスターストレッチをご覧になったことがある方もいるかもしれませんが、これと同じ会社のものです。

ピラティス専用のもの、というわけではなく、もともとダンサーが開発したツールで、このボディコードシステムでは様々な手法を用いてバレエ・ダンスのためのトレーニング、コンディショニングを行っています。

さて、これらのツール、「どうやって使うの?」というような形状をしていますが、普段バレエやダンスをされる方であれば、
「なんとなく良さそう!」と思えるような形ではないでしょうか。

もちろん、踊りをされない方にも使用いただけます!

マシンピラティスセッションにプラスして使える、プロアーチスカルプターの2種類導入していますが、今回はプロアーチのご紹介です。

プロアーチ


足先から脚全体のアライメント調整


「プロアーチ」というその名の通り、足裏のアーチ形成にアプローチできるツールです。

足裏アーチ、そして甲が出る、出ないという問題は、ダンスの世界ではなかなか避けては通れない分野ではないでしょうか。

スニーカーやブーツでのダンス以外では、足先や足の甲の表現は必然的にとても重要になりますね。

ポワントを履き、繊細な足先が踊りを形成する一部分となるバレエ以外でも、ジャズダンスや新体操、アーティスティックスイミングなど、足先の審美的な要素が必要となるダンスや競技はたくさんあると思います。

また、スニーカーやブーツ、タップシューズなどの硬めの靴でのダンスであっても、靴の中での足裏の感覚は、やはり同じように重要になってきますよね。スケートなどでもそうでしょうか。

このプロアーチは、形状から推察できるようなぐいぐいと甲を押す!という器具では実はなく、
足先から膝、大腿部(もも)までのアライメントを正しく整えることができます。

無理な力のかかったアンデオールの継続や、公演期間中に一定の振付を繰り返すことによって生じるねじれ、負担、
また、日常の生活においても誤った姿勢のまま重力下で生活していくことでの脚全体のねじれ、ゆがみ。

このねじれやゆがみは、見た目に影響を与えるだけではなく、膝や足首などの関節にダメージをかけ続け、ケガの要因ともなります。

誤ったアライメント(配列)では、足や膝、股関節は無理をしながら動いていることが多くなりますが、プロアーチによって正しい位置に導くことで、不要な負荷がかかることを軽減していきます。

ハムストリングスの感覚強化


足先へのアプローチだけではなく、ハムストリングス(もも裏の筋肉)に「ストレッチをかけながらも使う」という感覚も入りやすくなります。

ハムストリングスがしっかり働くと、相反関係にある前ももの筋群は過剰に働きすぎず、適度にお休みすることができます。

また重心が安定するので、軸足でしっかりと床を踏めることに気が付いていただけると思います。

軸足が踏めるようになると、脚がすっと挙がりやすくなったり、バランスが安定したりと、感覚が一気に変わります。

ピラティスマシンで行うフットワークエクササイズでのハムの使い方も、とても分かり易くなります。

ヒールでのダンスが続き、ハムの感覚が行方不明になった場合のリセットや、前ももの張り感が気になる方にもおすすめです。

座骨からかかとまでの長いラインを意識した状態でポイントとフレックスをしていきますので、アキレス腱を過剰に収縮させたポイントやルルべの防止にもなり、安全なトレーニングを行うことができます。

カーフレイズ(かかとを上げ下げする)などのエクササイズは、足部が自由に動けてしまうので、癖がある場合は既に強い箇所ばかりをさらに鍛え、弱い箇所はそのままになりやすいです。

このプロアーチでは、足先が固定されますので、自分のいつもの使い方、好きに動くことができなくなり、なるべく正しい位置でエクササイズが行えるよう促します。

また、他のピラティスエクササイズでも、プロップスを用いたり修正をかけさせていただいたりしながら、正しく安全な位置でトレーニングできるようにセッションをしていきます。

アンデオール(ターンアウト)のために


いわゆる足先や膝下アンデオールになってしまいがちですが、このような使い方はねじれを増強させ、ケガをする原因となります。

プロアーチでは足先が固定されていること、そして足部はプロアーチの中にあるので床との摩擦の影響を受けにくくります。

この状態では不用意に捻じれなくなりますので、足先や膝下外旋ではなく、まさにアンデオールで使いたい筋群にポイントでアプローチすることができます。

よく「付け根から開いて!」「股関節から開いて!」と言われる使い方ですね。

でもそれを言われても捻じりと摩擦を使うんですよね。できないからそうなっているので。

アンデオールをするためのエクササイズはいろいろとありますが、このプロアーチは立位で行うことが出来るのも大きなポイントです。

ダンスでは通常、立った状態になりますので、横向きや仰向けでのトレーニングの他、いざ立位時にもうまく使えるようにしていかなければ、実用性に乏しいものになります。

より実際に使う場面と近い状態でトレーニングすることができますので、他のエクササイズと組み合わせていくとより効果的です。

そんなにアンデオールの可動域はいらないよ、というジャンルのダンスをされる方も、ねんざや靱帯損傷などの足部・膝関節のケガを防止するために大切な使い方です。

普段から足の使い方の癖が気になる、本番続きでニュートラルにリセットしたい!という方にも大変おすすめですので、ぜひお試しいただきたいです。

ここはおしりの深層筋(奥の方の筋肉)ですが、股関節をしっかりと安定させる役割を持ちますので、踊りをされない方にも、股関節の可動性向上や強化、おしりのフォルムなど、もちろん良い影響があります。

なかなか分かりにくい箇所ですので、様々なエクササイズ方法やマシン、ツールを使用しながら効率的に鍛えていきましょう!

  • 足先から脚全体のアライメント調整
  • 重心・軸足・バランスの安定
  • ハムストリングスの強化
  • 前ももの張り感に
  • 偏った足の使い方をニュートラルに
  • 安全にポイントやルルべをする
  • ねんざなどのケガ
  • 足の冷えやむくみに

次回はもう一つのツール、スカルプターをご紹介します。


▼ダンス・バレエとピラティスの関係については、こちらのページにも記載しております。

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